NikonユーザーにおすすめなマニュアルレンズAi Micro-NIKKOR 105mm F4

Featured-image-Cosmos レンズ
Azuki-Max

先週末にコスモスを撮ってきました。

友人

綺麗ですね。どんなカメラで撮ったのですか?

Azuki-Max

NikonのD800EとAi Micro-NIKKER105mm F4のMicroレンズを使ってマニュアルフォーカスで撮りました!

レンズフード格納時
NikonのD800EとMicro-NIKKER105mm F4 レンズフード展開時
レンズフード展開時
友人

マニュアルフォーカスって難しくないですか?

Azuki-Max

Nikonのカメラは、同じNikonの古いマニュアルレンズを
使ったマニュアルフォーカスでのピント合わせを補助する
「フォーカスエイド」という仕組みがあって、比較的簡単に
撮影できるんですよ!

週末に撮影してきたコスモスの写真を見せて、同僚とこんな会話をしました。
また、同僚はCANONのkissX7を使っていて、CANONの古いレンズ(レンズのボディ側に突起のある:FDレンズと思われる)も持っていて、「これを使うには、どうすればいいの?」と質問されたので
「マウントアダプターで変換すると使えるよ」と答えました。

この質問をもらって、比較して申し訳無いですが、他社のレンズ事情を知って、Nikonの場合、純正の20~30年前のレンズが、今でもアダプター無しで使える事に凄く感動し、Nikonはユーザーに優しい会社だなと、改めて思いました。

今回、Nikonのデジタル一眼レフカメラで、Nikon純正の古いマニュアルレンズでの撮影がし易い理由が分かり、Nikonの古いマニュアルレンズに興味がある人の後押しが出来れば幸いです。

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Nikonユーザーにおすすめ!Ai Micro-NIKKER 105mm F4

レンズをおすすめする前に、その前提になるNikonと他社の古いレンズを取り巻く状況について簡単にお話させて頂きます。

始めに、CANONのレンズの事について、お話いたします。
CANONは、フィルムカメラの時代からメーカーで、レンズのマウント※1により、R、FL、FD、EFと進化してきました。今では、ミラーレスのRFマウントになります。

RFの前のEFマウントが発売されたのが1987年で、その前に発売されたFDマウントのレンズと、EFマウントのボディ側そのままでは、使用できません。形状が違う為、マウントアダプターを間にかまして使うことはできますが、F値などの情報をEXIF情報に反映させることは難しいです。

※1、マウントとは、簡単に言うと、ボディとレンズをつなぐ形状のことで、各社、絞り値などをレンズとボディでやり取りする仕組みを試行錯誤し、現在の電気的接点を持つマウントや、バヨネットを利用したマウントにたどり着きました。

次にペンタックスですが、こちらもフィルムカメラの時代からあるメーカーで、古くはM42マウントを採用していましたが、1975年にKマウントを採用しました。こちらも、M42マウントレンズは、Kマウントボディに直接接続できず、マウントアダプターを使用することで使えますが、絞り値の反映はできません。

ポイント1,Nikonの古いマニュアルレンズを、アダプタ無しで使える

Nikonもフィルムカメラからあるメーカーで、1959年のNikon Fから「Fマウント」が始まりました。
一口にFマウントと言っても、進化していまして、絞り値をボディに伝える仕組みが進化(カニ爪→Ai)した際、物理的な互換性がなくなりました。しかし、レンズ側の形状を加工(カニ爪のAi改)することで、カニ爪方式だったレンズをAi方式のボディに付けて使用することを可能にしました。

Nikon-crab-claw-105mmF4
Ai NIKKER 105mm F4 のカニ爪
Nikon-crab-claw-50mmF2
NIKKER-H.C Auto 50mm F2 のカニ爪

このAi改造したレンズが、今のD800Eでも、絞り値をボディ側へ伝えることができ、EXIF情報に反映させられるのです。

また、数年前まで発売されていたNikonのデジタル一眼レフカメラには、最初にカメラ本体にマニュアルレンズの情報(焦点距離と最小F値)を入力しておけば(D800Eで最大で9本登録可能)、撮影時に変更した絞り値をEXIF情報に記載でき、後からRAW現像する時にも情報が分かり、とても便利です。

これは、Nikonが古い純正のマニュアルレンズを今発売しているボディ側で、アダプターを介さずにそのまま使用できるように対策を施していることと、古いレンズ側でも対策をしている為であり、ユーザーの立場になって、こうなったら良いのにと考えた「ユーザーファースト」の思想が要因であると考えられます。足を向けて寝られません。

ポイント2,高精細に写せ、トリミング耐性もOK

Cosmos-pictures-02
D800E_105mm_F5.6_SS400.0_ISO100
Cosmos-pictures-03
D800E_105mm_F5.6_SS400.0_ISO100
Cosmos-pictures-04
D800E_105mm_F8.0_SS250.0_ISO100
Cosmos-pictures-05
D800E_105mm_F5.6_SS400.0_ISO100
Cosmos-pictures-06
D800E_105mm_F5.6_SS400.0_ISO100
grass-1
D800E_105mm_F4.0_SS400.0_ISO100
rice
D800E_105mm_F5.6_SS640.0_ISO100
grass-2
D800E_105mm_F4.0_SS400.0_ISO100
Cosmos-and-bees-1
D800E_105mm_F8.0_SS250.0_ISO100
Cosmos-and-butterflies-1
D800E_105mm_F8.0_SS320.0_ISO100
Cosmos-and-bees-2
D800E_105mm_F8.0_SS250.0_ISO100
Cosmos-and-butterflies-2
D800E_105mm_F5.6_SS400.0_ISO100
Cosmos-pictures-07
D800E_105mm_F8.0_SS250.0_ISO100
Cosmos-pictures-08
D800E_105mm_F5.6_SS400.0_ISO100
Cosmos-pictures-09
D800E_105mm_F8.0_SS250.0_ISO100

購入前は、約40年前のハーフマクロレンズがどのような写りをするかわかりませんでしたが、以前所有していた、タムロン90マクロよりもシャープで、シグマレンズほど鋭すぎない、ちょうど良い写りのレンズだと感じました。また、最短撮影距離は47cmですが、F4始まりなので、ピント面の広さも相まって、とても撮影し易かったです。背景ボケも良い感じです。

ポイント3,男心をくすぐる内臓フード

Built-in-lens-hood-1
内蔵レンズフード(格納時)
Built-in-lens-hood-2
内蔵レンズフード(展開時)

この内蔵フードが購入の決め手と言ってもいいくらいです。このギミックに心持っていかれました。
しかも、フード内側は反射防止の対策が施されているのも、とても好感が持てます。

ポイント4,価格が安い

私は、ヤフオクで、1000ポイントを使い、送料込みで実質約5000円で手に入れました。外装は傷多めでしたが、肝心の写りがとても良かったので、大満足です。

まとめ

Nikonのデジタル一眼レフカメラユーザーなら、Ai Micro-NIKKER 105mm F4は、購入するべき1本です。
理由は

・Nikonのデジタル一眼レフカメラには、このレンズを使うための対策が施されている

・高精細な写りをする

・F4始まりで、ピント面が広く、また合わせやすい(フォーカスエイドでバッチリ)

・価格が安い

マクロレンズ(Nikonでは、Microと表記され、マイクロと呼ばれています)は1本は欲しいレンズで、ピント合わせは、マニュアルフォーカスで調整することがほとんどですので、安いなら、買いです!!

ただ、手振れ補正機能は、レンズ、ボディともに無いので、シャッタースピードと、カメラを持った時の構え方に気を付けて撮影すれば、気持ちの良い描写が得られ、心も満たされていきます。

少しでも、レンズ購入時の参考になれば幸いです。それでは、良きカメラライフを。

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