◆2023/2/14更新
Fujifilmのミラーレスカメラ「X-H1」が大好きなAzuki-Maxです。
初めての投稿になります。よろしくお願いいたします。
「趣味はカメラ」と、会社で公言していると、カメラについて質問されることがあります。
先日、会社の同僚に
スマホにカメラが付いていますが、単体のカメラは必要ですか?
と質問されました。
この質問に、
スマホのカメラでは撮りにくい写真があるから、レンズ交換式カメラを使っているんですよ。
こんな感じの写真です。
と、答えました。そして、見せたのがこの写真です。
これを見た同僚は
良い写真ですね。でも、撮るの難しくないですか?
カメラも高いのではないと撮れないですか?
と、更に質問されて
中古で買った10年以上前に発売された、デジタル一眼レフカメラで撮影したものですよ。
レンズも古い標準ズームレンズですよ。撮り方を知っていれば誰でも撮れますよ。
と答える事がありました。
ちなみに、実際使用したカメラ、レンズは、これです。中古品なら、どちらも約2万円で購入できます。
この記事を読んで分かる事
花を魅力的に撮る時に、花と背景との距離が重要!
花に目が向くように背景を大きくぼかしたかったら
カメラは、花に近寄り、背景は、花から遠ざける
※距離以外にも、重要な、絞り(F値)や、シャッタースピード(SS)、ISO感度がありますが、これらは次回以降に追加していきますますので、お待ちください。
カメラと花と背景の距離と背景のボケ具合
始めに、カメラ、レンズには、以下の特徴があります。
●カメラを構えて、近くの被写体にピントを合わせると、遠くの被写体(背景)にはピントが合わなくなる(ボケる)
逆に
●遠くの被写体にピントを合わせると、近くの被写体(前景)にピントが合わなくなる(ボケる)
写真を見て頂くとわかると思いますが、全ての撮影データは同じになります。
これは、カメラとレンズ(単焦点)を三脚に固定し、ピントの位置のみを変えて撮影したものになります。
セッティングとしては、
- カメラの画像センサーの位置からレンズフード先端までが、約12cm
- レンズフード先端から1つ目の「ビール」積み木まで18cm
- 1つ目の「ビール」積み木の位置は、装着レンズSIGMA 30mm F1.4 DC DNの最短撮影距離30cmから決定しました
- 2つ目以降は、20cm間隔に配置
- テーブルの長辺の長さが120cm
- テーブルの端から奥のソファのカラフルな「数字達」まで45cm
以上を踏まえ、もう少し細かく写真でボケ量具合を確認してみましょう。
カメラと花との距離、花と背景との距離と、背景ボケ具合比較
【SIGMA 30mm F1.4 DC DN(Fujifilm用)】の場合
一番手前の「ビール」積み木
- カメラからピント面までの距離は、30cm
- ピント面から背景の「数字達」までの距離は、147cm
- 背景:何か、色が付いたものがあるのがなんとなく分かるくらいのボケ具合
続いて、二番目の「おでん」積み木
- カメラからピント面までの距離は、50cm
- ピント面から背景の「数字達」までの距離は、127cm
- 背景:色と色付いた範囲がなんとなく分かるくらいのボケ具合
続いて、三番目の「焼き鳥」積み木
- カメラからピント面までの距離は、70cm
- ピント面から背景の「数字達」までの距離は、107cm
- 背景:あるもののおおよその色、形が分かるくらいのボケ具合
続いて、四番目の「枝豆」積み木
- カメラからピント面までの距離は、90cm
- ピント面から背景の「数字達」までの距離は、87cm
- 背景:色、形がほぼ分かるボケ具合
続いて、五番目の「徳利とおちょこ」積み木
- カメラからピント面までの距離は、110cm
- ピント面から背景の「数字達」までの距離は、67cm
- 背景:色、形が分かるボケ具合
最後に、六番目(一番奥)の「赤提灯」積み木
- カメラからピント面までの距離は、130cm
- ピント面から背景の「数字達」までの距離は、47cm
- 背景:色、形がより分かるボケ具合
つまり、カメラとレンズ、設定がまるきり同じでも、ピント面までの距離を自分で調整すれば背景のボケ具合を調整できる!!
比較の為、同じセッティングでカメラの絞り(F値)を変えて、背景のボケ具合を見てみます。(露出をなるべく変えないように、シャッタースピード(SS)も調整)
被写体と背景の位置が同じ時に、絞り(F値)だけ変えるとどう変化するか
【SIGMA 30mm F1.4 DC DN(Fujifilm用)】の場合
絞り F2.8
絞り F4.0
絞り F8.0
絞り F16
絞りF2.8、F4.0でも被写体と背景の距離をとれば、十分ボケ写真が楽しめますね。
また、背景をどの位表現するか、絞りF値で調整できるので、臨機応変に対応が可能になりますね。
次にレンズを変えて、ボケ具合を確認してみます。
カメラと花と背景との距離と、背景ボケ具合比較:レンズ編
【MINOLTA AF50mm F2.8 MACRO(αマウント)】マウントアダプター使用の場合
- 絞り開放(F2.8)
- 最短撮影距離 20cm
【スーパータクマー50mm F1.8 (M42マウント)】マウントアダプター使用の場合
- 絞り開放(F1.8)
- 最短撮影距離 45cm
【HELIOS-44M 58mm F2 (M42マウント)】マウントアダプター使用の場合
- 絞り開放(F2)
- 最短撮影距離 58cm(実測値です)
レンズにより、ボケの質感が違いますので、最後は好みで選びましょう。
まとめ
背景がボケた花の写真を撮るには、カメラは花に近寄り、花と背景の距離は離れた位置で撮影する。
それでは、人生は楽しく。楽しいカメラライフを送りましょう!!