カメラを使い始めた頃に
ピピっと音がしたが、ピントが合わない!!壊れた??
シャッターが切れない!!なんで??
自分の思ったところでピントが合わないな~
と困ったことがありました。
後々調べてみると、これらは、カメラの操作方法、機能を知らないことで起こったことでした。
初心者あるあるとは思いますが、今でもたまにやらかすので、この機会に情報共有して、皆さんの困ったが少しでも減るようにお話しさせていただきます。
初心者必見!使い始めた時に知っておきたい、カメラの機能3選
カメラの視度調整機能
上の「ピピっと音がしたが、ピントが合わない!!」と思ってしまった原因はこれでした。
→視度調整ダイヤルに何かに触れてしまい、勝手にダイヤルが回って、ファインダー内のピントの見え方が変わってしまった
ということでした。
写真、赤い丸で囲ったところが「視度調整ダイヤル」になります。
この機能は、メガネをかけた人に便利な機能で、メガネを作った時から視力が更に悪くなった時、この視度調整ダイヤルを左右に回すことにより、視度を-4.0~+2.0m⁻¹dptの範囲(※X-H1の場合)で調整して、ファインダー内のピントの見え方を更に調整してくれる便利な機能です。
実際の調整方法は、
- ピントを合わせた状態で
- ファインダーを見ながら
- 視度調整ダイヤルを左右に回し
- その見え具合を調整する(ピントが合った状態で、一番綺麗に見えるように調整する)
- 近視の人は、マイナス(-)側で調整し、
- 遠視、老眼の人は、プラス(+)側で調整します。
見かけ上のピント面をカメラ側で前後にずらして、ファインダー内でピントが合うように映すしくみです。
一時期、Nikon機を使っていた時に、Nikon純正の別売視度補正レンズを組み合わせて、近視なのに裸眼でファインダーを覗いてピント合わせができるようにしていました。夏の暑い時期などは、メガネに汗がかかり、見ずらくなった経験から、そんな事をしていました。今は、メインがNikon機ではない為、やっていませんが、そんな使い方もありだと思います。
また、写真のSONY α55のように、接眼パーツが無くなってしまい、視度補正ダイヤルがむき出しになってしまった場合、カメラバックやカメラリュックに入れて持ち歩く際、勝手にダイヤルが回ってしまいます。
それを知らないまま、レンズを付けて写真を撮るときにはじめて、
「ピピっと音がしたが、ピントが合わない!!壊れた??」
と、焦ってしまう。
これは、今でもたまにやってしまう、「視度補正機能」のあるあるです。
こうならない為の対策は、接眼パーツを購入するのが一番良いのですが、古いモデルのカメラだと正規品の販売が終了してしまい買えないので、そのまま使うしかないのが現状です。
Mモードのシャッタースピード
三脚を使って夜景撮影した日から、カメラを数日使わずにいて、次に写真を撮ろうとした時に、
「シャッターが切れない!!」
と、焦ったことが何度もあります。
原因は、「M」マニュアルモードのシャッタースピード時間(秒数)の戻し忘れです。
モードダイヤルを、夜景撮影時の「M」マニュアルモードにしたまま、シャッター時間を15秒~30秒にしていて、それを戻さなかったことで、「シャッターが切れない!」ってなってしまうことです。
厳密にいうと、シャッターが切れないではなく、シャッターが開いたままで、閉じていない状態を「シャッターが切れない」と、勘違いをしてしまった、ということです。
これは一部のミラーレスカメラでも起こるので、その都度、モードダイヤルがMになっていないか確認しないといけないです。
実際、その状況に陥った場合でも、シャッタースピードを1/100とかに変更すれば、見え方も戻りますので、安心してください。
私が使っているFujifilmのX-H1は、電源ONしてすぐに背面液晶にライブビュー撮影状態が表示される設定になっているので、15秒~30秒とかに設定していた場合、背面液晶が真っ白になって、「なんだ!」と、その時点で気付くことができます。
以前使っていたEOS Rは、そのような設定になっていないので、OVFで見た状態に近いものが、背面液晶パネルに表示されていました。
※マニュアルモード:自分で、絞り(F値)とシャッタースピード(SS)、ISO感度を決めて撮影するモード
※OVF:光学式ファインダー デジタル一眼レフカメラはSONYを除いて、ほぼこのタイプ
ミラーレスカメラのファインダーは、EVFで小さい液晶パネルが入っている感じです。
知識、情報不足で、想像していた感じではなかったカメラの内の1台が「EOS R」でした。EOS R購入前に、X-H1を使用していたので、ミラーレスカメラは全て、絞りやシャッタースピードの値を反映した内容が、背面液晶に表示されているものだと、思い込んでいました。このことが引っ掛かり、別のカメラに買い換えてしまいましたので。
※数ヵ月前に発表されたCANON 「EOS R7」は、上記の機能(絞りやシャッタースピードの値を反映した内容が、背面液晶に表示さる:CANONさんの言葉だと「露出+絞り」表示シュミレーション)が、実装されました!!同機能は、フラッグシップ機の「EOS R3」に続いて2台目だとアナウンスされていました。
各カメラの撮影モードダイヤルの位置は以下になります。
Nikon D300の場合、撮影モードボタンを押しながら、背面のダイヤルを左右に回すことで変更可能
同じNikonでも、モデルによって、撮影モードダイヤル及び変更方法も違います。
各メーカー、モデル毎に、操作箇所、操作方法が違う事も戸惑う原因ですが、マニュアルを読めって
ことですね。直感を信じて進むタイプなので(笑)
ちなみに、FujifilmのX-H1の撮影モード変更は、カメラ上面の左右のダイヤルで調整します。
各オートモードにするには、
- 絞りオート:XFレンズの場合、レンズ側で「A」スイッチがあり、そこで選択する
- シャッタースピードオート:下記写真のファインダーの右側のダイヤルで(赤丸)「A」をファインダー部にある白い印に合わせる
- ISO感度オート:下記写真のファインダーの左側のダイヤルで(青丸)「A」をファインダー部にある白い印に合わせる
フォーカスエリア(オートエリアAF、ワイドエリアAF、ゾーンAF)
各メーカー毎、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラにより、オートフォーカスが可能な範囲、および、選べる焦点位置の数に違いがあります。
同じカメラメーカーでも、上位モデルのカメラと、入門用のカメラとを比べた場合、上位モデルの方がオートフォーカス可能な範囲が広かったり、合わせることの可能なピントの細かさが違います。
私が、「思ったところに、ピントが合わない」と思っていたのは、
知らないうちに、フォーカスエリアがワイドなどに変更されていて、シャッターを半押ししたときにフォーカスが合う範囲が「1箇所」ではなく、複数のフォーカスポイントの中からカメラが自動的に選ぶ仕様になっていた。というのが原因でした。
逆に考えると、フォーカスエリアの選択、及び、AF-Sか、AF-Cの選択などを、カメラ任せにでき、1ヶ所にピントを合わせるか、複数のピントの中からあわせるのか、など、自分好みにAFを調整できるという事です。
※AF-S(シングルAF:1点でピントを合わせる)
※AF-C(コンティニアスAF:AF-ONボタンを押し続ければ、ピント合わせた被写体が前後左右に動いても、ピントを追い続ける機能)
「ピントは自分で合わせたい」と考えているの私ですが、初心者の頃は、各カメラメーカーの用意した撮影のオート機能にお世話になりました。それらの機能を使っていく中で、少しづつ、カメラを使いこなしていけばと思っています。
実際のAF-Cの使用順番は
- 撮影対象にカメラ・レンズを向けて
- その中から、ピントを合わせたい箇所にフォーカスポイント動かし
- シャッターボタンを軽く押して(半押し)、ピントを合わせ
- 半押ししている間、撮影対象が前後左右に動いても、ピントを合わせ続ける。
まとめ
カメラを使っていて、ピントが合わない、シャッターが切れないなどの場面に出くわした時は、
初心に帰り、下記3項目の状況を確認し、必要に応じて、設定変更を行いましょう!
- 視度調整ダイヤル
- Mモードの時間
- フォーカスエリア
それでは皆さん、良きカメラライフを!!