マイクロフォーサーズのカメラで、マニュアルフォーカスレンズを使うのは、どうなのか?
このようなことを考えたことはないでしょうか。
いきなりですが、結果としては
「相性抜群」で、ミラーレスカメラ(マイクロフォーサーズ)にマニュアルフォーカスレンズを付けて撮影するのは楽しい!
ということ。
ミラーレスカメラの中でも、マイクロフォーサーズが、マニュアルフォーカスレンズと更に相性抜群な理由
●ミラーレスカメラとは、どのようなものか
少し、難しい話をすると、ミラーレスカメラは、レンズを通した光の情報を、イメージセンサーで画像データに変換する仕組みで、それまで主流だったデジタル一眼レフカメラのような、レフ機構が無い為、物理的に取り付けることが難しかった他社メーカーのレンズをマウントアダプターをかまして、取り付けることが可能となりました。また、レフ機構が無い為、カメラボディ本体の厚みを薄くすることが可能となり、ボディを軽量に仕上げることができるようになりました。
現在の主なミラーレスカメラ
メーカー | センサーサイズ | 製品名 | 備考 |
SONY | フルサイズ | α7Ⅳなど | αFEマウント |
SONY | APS-C | α6400など | αEマウント |
Nikon | フルサイズ | Z9など | Zマウント |
Nikon | APS-C | Z50など | Zマウント |
Nikon | CX | NikonJ5など | Nikon1マウント |
CANON | フルサイズ | EOS R6など | RFマウント |
CANON | APS-C | EOS R7など | RF-Sマウント |
CANON | APS-C | EOS Kiss M2など | EF-Mマウント |
Fujifilm | APS-C | X-T5など | Xマウント |
Fujifilm | 中判 | GFX50S IIなど | Gマウント |
OMデジタル | マイクロフォーサーズ | OM-1など | マイクロフォーサーズマウント |
Panasonic | マイクロフォーサーズ | GH-6など | マイクロフォーサーズマウント |
Panasonic | フルサイズ | Lumix S5Ⅱなど | Lマウント |
センサーサイズに関しては、下記記事を参考にして下さい。
※中判は、フルサイズより1.7倍大きい
CXフォーマットは、1インチ
私は、ミラーレスカメラを使う前、マニュアルフォーカスレンズを特集しているカメラ雑誌を読んで、使い勝手はどんな感じかな?と思ったことがあります。内容は、プロのカメラマンの方が、休日にミラーレスカメラに、オールドレンズを付けて楽しんでいるものでした。
当時は、デジタル一眼レフカメラが主流で、ミラーレスカメラはマイクロフォーサーズしかなく、あまり興味が沸かず、一読して、忘れてしまう程度でした。
それから数年が経ち、カメラ撮影の経験も増えてきて、そろそろミラーレスカメラを使ってみたいと感じ始めたころ、以前読んだ記事を思い出し、ミラーレスカメラとマニュアルフォーカスレンズの組み合わせについて、検討してみようと思ったことがあります。
改めて調べてみると、マウントアダプターを使って、オールドレンズと呼ばれる、主にフィルムカメラ時代に使われていた素晴らしい性能のレンズや、独特の写りをするレンズ、他社メーカーのレンズを使って撮影することが可能である事を知り、益々その魅力に惹かれていき、オリンパス(現OMデジタル)E-M1初代を購入しました。
マイクロフォーサーズのカメラが、マニュアルフォーカスレンズと相性の良い理由は以下の4点
1,ボディ内手振れ補正を搭載した機種が多い
2,焦点距離2倍で、同じ絞り値(F値)でも、被写界深度が深い写真が撮りやすい
3,ボディ内手振れ補正と焦点距離2倍で、遠景撮影、マクロ撮影がやり易い
4,ピント拡大機能や、ピーキング機能でマニュアルレンズでも、撮影しやすい
マイクロフォーサーズをはじめとする、ミラーレスカメラを使うメリットの一つとして、マニュアルフォーカスレンズが使い易いことが挙げられます。
理由は
- ピント拡大表示があり、狙った箇所のピントが合わせやすい
- ピーキング(輪郭強調)機能(ピントの合ったところを赤や白で表現する)がある
- ボディ内手振れ補正搭載機種が多く、手振れ補正機能の無いレンズでもブレた写真を減らせる
などの、マニュアルレンズ使用時のアシスト機能が多いことです。
マイクロフォーサーズのカメラは、上記に加え、焦点距離が2倍になるので、今回取り上げた
Micro-NIKKOR 105mm F4の場合、焦点距離が210mm F4のレンズとして使えるので、遠景撮影やマクロ撮影に威力を発揮してくれます。最短撮影距離は47cmですが、210mmレンズで47cmまで寄れれば十分被写体を大きく写せます。
マイクロフォーサーズのカメラ(E-M1mark2)とMicro-NIKKOR105mmF4を使った、私の撮影のやり方は、
1,裸眼で撮影対象の桜を見つける
2,カメラのファインダーをのぞき、ピントリングを回し、大まかにピントをあわせる
3,ピント位置拡大機能でファインダーの見え方を拡大する
4,ピーキング機能でピント位置を合わせて、シャッターを押す
私の使っているE-M1mark2のお気に入りポイントは
・ピント拡大機能が何段階か選べ、その時々でカメラ背面ダイヤルを回し拡大率を変更できる
・ピーキングの色も赤、白、黒、黄から選べ、強調具合も3段階調整可能で、見ずらい色の時、変更可能
・マニュアルレンズの登録が可能で、EXIF情報に反映できる
まとめ・マイクロフォーサーズのカメラを使っているなら、マニュアルフォーカスレンズでも、楽しく撮影ができます。
以下に、今回使用した機材のリンクを張りますので、興味があったら見てみて下さい。
↑絞り調整リング付きの方が、F値の調整がし易いです。