あなたは、撮影した写真を少し手直ししたいけど、どうすれば良いか、何を使ったら良いか、悩んでいませんか?
実は、2021年3月にNikonさんから、「NX Studio」というRAW現像・閲覧・編集ができるソフトがリリースされたんですが、それが使い易くて良かったんです。正確には、それまであった、RAW現像ソフト等を統合し、更に使い易く進化させたものになります。
RAWについては、下記記事にて説明していますので、参照願います。
今まで、複数のRAW現像ソフトを使ってきましたが、その中で一番操作が簡単で、色調整も自分好みの写真にできましたので、Nikonユーザー限定になりますが、RAW現像をしたことの無い方にも分かるように、操作方法も含め、記事にしました。
この記事を読んで頂ければ、以下の事が分かります。
・「NX Studio」の最低限必要な操作箇所が分かる
・RAW現像初心者でも、画質を劣化させずに、写真の一部切り取り(トリミング)、
基本的な調整(色味変更:ピクチャーコントロール、ホワイトバランス、露出補正、アクティブDライティング等)が分かる
今よりも、理想とする写真表現ができるようになり、カメラライフが充実したものになりますので、この機会にぜひ、自分のスキルにしていって下さい。
余談ですが、私も、「NX Studio」を使い始め、あまりにも良かった為、メインカメラもNikonに戻してしまいました。
初心者NikonユーザーのRAW現像は、NX Studioが良い3つの理由
1,ソフト代が、無料!!
何よりも、無料で使えることが一番のメリットです。しかも、高性能です。
カメラを趣味にすると、レンズや、周辺機器にお金を使ってしまい、現像ソフトにお金をかけずに充実したカメラライフを満喫させたいと、多くの方が考えると思います。そんなところに、老舗のカメラメーカーであるNikonが、無料で使える、高性能なRAW現像ソフトをリリースしてくれたのは、嬉しいことです。
2,分かりやすい操作画面
画面の右側(黄色枠内)に操作部と撮影データが集中していて、操作も簡単です。
解説する中で、NX-Studioの各部の名前を表記したものが上の写真になります。
画面の5つのエリアの名前は今後使いますので、覚えておきましょう。
画面左側:ブラウザーパレット
画面中央:ビューエリア
画面左側:情報・調整パレット
画面左上部:メニューバー
画面右上部:ツールバー
初心者の方に向けて、
①、RAW画像を選択し、
②、ピクチャーコントロールで色味を変更して、
③、JPEGへ変換(現像)
までの、簡単な操作手順を写真付きで記事にしましたので、参考にして下さい。
基本操作例1
:RAW現像する写真を選んで、ピクチャーコントロールを変更してJPEGへ現像する方法
①画面左側のブラウザーパレットの中から、RAWデータの格納されているフォルダーを選択します
「お気に入り」「フォルダー」「アルバム」のある場所=ブラウザーパレット
②-1、フォルダを選択すると、ビューエリアにフォルダ内のRAW画像が表示されます。下部の縮小表示されたRAWの中から現像する写真を選び、クリックします。そうすると画面下部の写真が白枠で囲まれ、ビューエリア上部に選択したRAW現像の拡大画面が表示されます。
※1、ビューエリアの表示方法は変更できます。
画面右上の#1の「ナビゲーター」の所に、写真全体が表示されています。ビューエリアで拡大している場合は、白枠で表示されます。
画面中央の#2の「ビューエリア」上部内で、マウスのトラックを前後する事で、表示画面を拡大、縮小できます。同様に、#3の⊕⊖でも、表示画像の拡大縮小ができます。
今回は、撮影時とピクチャーコントロール変更後を並べて表示する方法で現像前調整をします。
ビューエリア上部の表示切替内の2画面(赤枠)をクリックすると、左側に変更前の画像、右側に変更後の画像を比較しながら、各種調整作業ができます。
②-2、画面左側の調整/情報パレットの調整タブの一番上にある▼ピクチャーコントロール「RAW」のところで以下のように選択していくと、最新のピクチャーコントロールで現像できます。
③JPEGに書き出したい画像を選択し、画面右上部の「書き出し」をクリックする。
→新しいウィンドウが開き、その中で書き出す細かい設定も変更できる。
新しいウィンドウの下部の保存先:から指定した保存先フォルダを選択すると、そのフォルダに書き出されます。最後にウィンドウ下部の「書き出し」ボタンを押すとJPEGに書き出されます。
3,古い機種で撮影したRAW画像も、最新のピクチャーコントロールで仕上げられる
古くからNikonのデジタル一眼レフを使ってきた人に、一番のメリットがこれになります。最新のミレーレスに搭載されているピクチャーコントロールを、2012年に発売されたD800Eで撮影したRAWデータにも適用できる!!なんと素晴らしいことでしょうか。
実際にRAW現像を比べてみました。
ⓧ一番左が、D800Eの内臓ピクチャーコントロールのvivid
ⓨ二番目が、NX-studio内最新ピクチャーコントロールのvivid
ⓩ三番目が、NX-studio内最新ピクチャーコントロールのソンバー
ソンバーはNikon公式の解説によると、
憂いを帯びた、雨上がりのようなしっとりとした雰囲気に。彩度を高めにして明度を抑えることで、アンダーながらしっかりと色味を感じられる表現になります。
となっております。今回の最新ピクチャーコントロールの中で一番好きです!!
まとめ
D3000シリーズ、D5000シリーズ、D7000シリーズを使っているNikonユーザーは、RAW現像を始めたら、Nikon純正の「NX-studio」を使う方が、より幸せになれます。
これ以外にも、Nikonカメラユーザーは、タダなので、純正RAW現像ソフト「NX-studio」を使ってみてください。今までより使いやすくで驚きます。ピクチャーコントロールも最新のが使えちゃいます!