
Windows10のPCのCドライブの残りが少なくなって、
警告が出るようになったんだけど、どうすればいいかな?

普段使っていないソフトウェアを削除したり、いらない画像を削除したりすると警告が出なくなるかも。
一番手っ取り早いのは、今使っているSSDの容量を大きいものに変えると解決するね。
どうせなら、この機会に、Windows11にアップグレードしてみたら!!
こちらの内容は、以前、友人と話していた会話です。
そんな話をしてから数か月後、私の自作パソコンでも同じような警告が出るようになってしまいました。
今回、良い機会なので、私が行ったSSDの容量アップの方法と、Windowsアップグレード(Windows10からWindows11:2023年5月現在)のやり方を、Windows11へのアップグレードを検討している人に向けて、記事にすることにしました。ご自身の使われているパソコン(以下、PCとさせて頂きます)のシステム構成の違いがあるかとは思いますが、参考になれば幸いです。
この記事でわかること
・OSの入ったSSDを残しつつ、新しいSSDにOS(Windows10)を入れる方法(クリーンインストール)
・Windows11のシステム要件に満たない状態からの対応方法(MBRからGPTへ)
・Windows10からWindows11への無償アップグレード手順
この記事を読むことで、できるようになること
・SSDを容量アップできるようになる
・Windows11システム要件の一つ:GPTへの対応方法
・Windows10からWindows11へのアップグレード方法(※システム要件を満たす場合)
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PCいじりも好きなAzukiMaxです。
簡単な自己紹介
- これまでに数台自作PCを組み上げました(WindowsVista~Windows11まで)
- HDDなしの中古ノートPCにOS(Windows10)を入れ、後にWindows11に。
- 起動ドライブをHDDからSSDへ載せ替え
など、色々な失敗しながら楽しんできました。
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今は、ネット検索で色々な情報が手に入りますが、その内容は様々です。
そして、その内容は必ずしもご自身の環境に合ったものばかりではないことが多いと思います。
私もネット記事を参考に、色々試行錯誤して、なんとかなったことが多く、その時にメモを取って他の人の為になればと考えてはいましたが、なかなかできずにいました。
ブログをはじめたことをきっかけに、やっと他の人の役にたてるようなことができるようになりました。
ネットの記事を参考に、私の環境でどうなるか検証をしたうえで、私と同じように、これからPCいじりをやりたい人や、ご自身でWindowsアップグレードをやりたい人の参考になれるように、まとめてみましたので、よろしくお願いいたします。
作業の流れは大きく分けて以下の3つです。
<事前確認作業>
<SSD容量アップ作業>
<Windows11へのアップグレード作業>
<事前確認作業>
1、現状
【PC構成】
・CPU AMD Ryzen 2700X
・CPUクーラー KOTETSUⅡ
・マザーボード ASUS TUF B450-PRO GAMING(BIOS Ver,4002)
・メモリ DDR3 32GB(8GBx4枚)
・SSD(256GB):MBR
・グラボ NVIDIA GeForce GTX 670
・PCケース Thermaltake Versa H26 Black ミドルタワー型PCケース
・電源 玄人志向 KRPW-GK550W/90+
・OS Windows10 pro 64bit 22H2(Windows7proからアップグレード)
【使用用途】
・動画鑑賞(Youtube、PrimeVideo)
・音楽鑑賞
・カメラRAW現像(SILKYPIX、その他メーカー製RAW現像ソフト)
【購入品】
・SSD(512GB) \3,200 (購入日:2023/5/22)

【警告有り】
「Cドライブの空き容量不足の警告」多発
→原因は、256GBのSSDで、容量が足りなくなっている
【警告回避の為に試したこと】
・クローンソフトでSSD(256GB)のシステムドライブを新規購入したSSD(512GB)へコピー
→上手く動かず失敗。
【Windows10は、2025年10月にサポート終了】
・Windows11への無償アップグレードの終了日が未定
【Windows10からWindows11へのアップグレード最小システム要件】
・アップグレードには、デバイスがWindows10バージョン2004以降を実行している必要あり
・プロセッサ,1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSystem on a Chip(SoC)
・メモリ,4GB
・ストレージ,64GB以上の記憶装置
・システム ファームウェア,UEFI、セキュアブート対応
・TPM,TPMバージョン2.0
・グラフィックスカード,DirectX 12 以上(WDDM2.0ドライバー)に対応
・ディスプレイ,対角サイズ9インチ以上で8ビットカラーの高解像度(720p)ディスプレイ
・インターネット接続とマイクロソフトアカウント,個人向けWindows11ProとWindows11Homeは、初期設定時にインターネット接続とMicrosoftアカウントが必要
・Windows10ライセンス
・GPT (GUID Partition Table) が推奨されます。Windows 11 は UEFI (Unified Extensible Firmware Interface) ブートのみをサポートしており、UEFI とセキュアブートモードの設定にGPTが必須
→現状のWindows10(SSD_256GB)では、システムフォーマット(MBR)が適応外
→Windows10ライセンス認証済み、Microsoftアカウント登録済み
2、事前調査
・運用中の状態でも、ファイルフォーマットをMBRからGPTに変更できるらしいが、そちらは未実施
→トラブルでWindows10が使えなくなることを避けたい
・SSDを容量アップする際、Windows10をクリーンインストールする際、GPTフォーマットを選択
→新しいSSD(512GB)にWindows10をクリーンインストールしてから、Windows11にアップグレード
<SSD容量アップ作業>
1、光学ドライブにWindows 10のインストールディスクを入れ(または起動用のUSBメモリを接続)、パソコンを起動します。
2、ファンクションキーを押して(マザーボードメーカーによりF8、F11、F12など)、BIOS(UEFI)画面から、起動ドライブを選択する。今回は、光学ドライブまたは、USBメモリを選択する。
3、「Windowsセットアップ」画面で、「今すぐインストール」をクリック。
4、プロダクトキーを入力画面で、画面右下の「スキップ」をクリック。
→事前にWindows10ライセンス認証、Microsoftアカウント登録しているとスキップできます。
5、ライセンス条項を一読し、「同意します」にチェックを入れて「次へ」をクリック。
6、インストールの種類で、「カスタム:Windowsのみをインストールする」をクリック。
7、「Windowsのインストール場所を選択してください。」画面で、インストール先ストレージを選択し、「次へ」をクリック。今回は、新しいSSDのみなのでストレージが1つのみ。
8、Windowsのインストールが開始され、数回再起動します。
9、「すぐに使い始めることができます」画面で「簡単設定を使う」をクリック。
10、「このPCはだれが所有していますか?」画面で所有者を設定し、「次へ」をクリック。
11、「自分用にセットアップする」(Microsoftアカウントの設定)画面で、アカウントとパスワードを入力し、「サインイン」をクリック。
12、「このPC用のアカウントの作成」画面で、アカウント設定を行い、「次へ」をクリック。
13、Windows10が起動します。LANポートに接続してインターネットにつながる状態でWindows10のインストールを行うと、OSインストール中にマザーボードのドライバのインストール画面が出ますので指示にしたがってインストールを行います。
<Windows11へのアップグレード作業>
1、「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「WindowsUpdate」を選択。
2、「更新プログラムのチェック」をクリックし、Windows11のアップグレードの準備ができているか確認します。
3、アップグレードの準備が整っている場合、Windows11へのアップグレードが開始されます。
4、アップグレード中に再起動を求められる場合があり、その場合、「今すぐ再起動」を選択します。
まとめ
ポイント1、ファイルフォーマットをMBRからGPTに変更
今回、SSDの容量アップに合せて、Windows10からWindows11へアップグレードする時につまずいたポイントは
・Windows10からWindows11へのアップグレードに必要なシステム要件のうち、Cドライブのファイルフォーマット(MBR)のところで引っかかっていた
→今回、SSDを大きな容量のものに変えるタイミングで、ファイルフォーマットを変えた(GPT)。
【PC-内】
チェック項目まとめ
【Windows10の状態を確認する】
1、プロダクト (PRO、Homeなど)
→〔理由〕再インストールは同じプロダクトしかできないため、インストール前に確認
旧Windows10pro→新Windows11pro
旧Windows10home→新Windows11home
2、Windows10 プロダクトキーがライセンス認証(デジタルライセンス済み)かどうか
→〔理由〕デジタルライセンス済みの場合、インストール時のプロダクトキーの入力が不要になり
インストール後にネット接続した際に、自動的に認証されるため
3、Windowsが最新の状態になっているか確認する
4、アプリケーションのインストール状態確認
・フリーソフトを使用
窓の杜>TOP>システムファイル>OS・ソフトのインストール管理>ソフトの管理>
「プログラムの追加と削除一覧出力CSV出力有」
5、Windows11に対応したドライバーのダウンロード
→・マザーボードのドライバー(チップセット等)
・プリンタのドライバー
6、データのバックアップ
※元々、system用のCドライブと、データ用のC以外に分けてデータ管理している場合は不要です
→マイドキュメント内のデータは、アップグレードなら消える可能性は低いですが、念のため
Cドライブ内にあるマイドキュメント内のデータは、Cドライブ以外にバックアップを取ると安心です。
【その他必要品】
1、インストール用USBメモリ(8~16GB)
2、ケーブル類(LANケーブル、PC内のHDD接続のSATAケーブル)
【番外編】
番外1、遅くなったSSDを初期性能に戻せる「セキュアイレース」
フリーソフト「TxBENCH」
番外2、回復パーティション他を全て消す(SSD内全て削除)「EFI削除」で検索
1、Windowsの「Powershell」を立ち上げる
2、コマンドラインで、
①「Diskpart」
②「List disk」
③「select disk 1」←「1」は消したいドライブ
④「clean」
番外3、gptでWindows10をインストールするには
UEFI BIOSのActivModeで
番外4、BIOSアップデート
①マザーボードメーカーのサポートページより、対応マザボの最新のドライバーをダウンロードする
②ダウンロードしたファイルを解凍し、USBメモリの直下に移動させる
③PC起動中に「del」キー連打
④UEFI BIOS画面右下の「Advanced Mode」
⑤Tool
⑥ASUS